2024/2

いま見ていたドラマで、「でも私はずっとあなたが選ぶ方にいる。すぐ近くに」という台詞があって、よいなあと思った。宝物を推していた期間、私は「好きも嫌いも、私が握りたい」をスローガンにオタクをしていたので、「嫌い」という感情もたくさんあった。私の目線や歓声や、そして紛れもない言葉が、確かに彼を励まして、確かに彼を傷つけた。その自覚だけはある。そんな経験からか、小南くんについては「すき」だけあげたいな、となんとなく考えている。

2月は慢性的に体調が悪かった。気圧のせいか、ずっと頭がぼやぼや痛かった気がする。後半には胃腸炎を拗らせ、4キロ痩せた。

そして2月は金欠だった。カレイベの支払いがあったので、、、推しの舞台は当たり前に見たい場所で見たい数だけ見たいけど、私はそもそも「エンタメ」がすきだし、小南くんを褒めるためにももっといろんなものが見たいなあと思う。そういう意味では、接触イベントに注ぎ込んで、他のエンタメをシャットアウトした2月はいまいちだったと言わざるを得ない。

小南くんにハマって、新たに自分の解像度が上がっている気がして気分がいい。自分がどんなものがすきで、どんなものが嫌いなのか。結局私のメインコンテンツは生涯私なので、小南くんを応援することを通して、自分語りをするのがすきだと改めて思う。

 

  • 雑感

靖子ちゃんのパワハラ(果たしてパワハラという軽い言葉で良いのだろうか、まあパワハラという言葉も軽い言葉ではないのだろうが、何故か私は年齢の割にカタカナ語だと漢字の熟語よりも軽いと感じてしまう)が話題となっていた。靖子ちゃんについても、zocについても、あまり詳しくないため、話題の全容は掴めていない。それでも靖子ちゃんの作る歌がすきで、私の人生の傍に確かにある。特にまろまろ浄土は自分のテーマソングだったので、かなり辛い。

靖子ちゃんの歌に支えられて生きてきた人生があるので、わからないながらにただただ悲しいなー、と思う。これを見たらもしかしたら靖子ちゃんは喜んでしまうのかもしれないけれど、結局、まともな人には作れない音楽だった、そしてだからこそ、まともじゃない人に伝わった、んだよな(当然私は自分のことをあまりまともじゃないと思っています)。

きっと今後も、若くてかわいい女へのジェラを歌っていくのだろうから、もう1人になった方が良いと思う。

とにかく、自分のすきなものが自分のあまりすきじゃないタイプの人に作られたものであるということは、悔しく、悲しいことだ。とはいえ、音楽は良いので、私はまた聞くだろう。

GIRL'S GIRL

GIRL'S GIRL

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誰かに選ばれたいわけじゃない 

私が私を選びたい

私は私が認めた私を

認めさせたい何が悪い

この歌は私の人生。「私」が過剰に出てくるこの歌詞で、私は私を守りたい。

 

2/4

原作読んでたし気になっていたので、マラソンしてる友人Hに連れられて見に行った。

杉元がヤマケンと発表された当初、「ヤマケンかあ〜、、、」と思っていたのだが、とても裏切られた。私の中のヤマケンって少女漫画の実写化イケメンのイメージしかなかったので。

雪の表現が好みだった。雪って、人間に厳しいけれど、静かでどこかあたたかい。雪国の人間はどこか諦めが早い。なぜなら人間の力でどうしようもない雪という存在と、日々を共にしているから。雪国で暮らしていた経験を、良い経験として持っているので、懐かしくなった。

どのキャストも良かったけれど、杏奈ちゃんが特に良かった。原作のアシリパさんはもっと年下かな?と思っていたけれど、実写化にはぴったりだった。本当に子役を使ってしまったら、安易に守る杉元と守られるアシリパさん、の構図になってしまっていただろうな。あの二人、保護者と被保護者の関係ではなく、ましてや恋愛関係でもなく、二人だけの関係性があってすきなので。

杉元の、親友すらも死んだ戦中で、死ぬことのできないことへの嘲笑を感じる「俺は不死身の杉元だ」が、アシリパさんとの約束を守るため、それを忘れないという気持ちの表れとしての「俺は不死身の杉元だ」に変わっていくところがほんとーーーにすき。彼にとっての不死身の意味が、変わっていくところが。

友人Hは、「杉元がアイヌの文化とかを尊重するところがすきだ」と言っていたが、私はここについて意見が違っていて、杉元は尊重しようとして尊重しているというよりは、そもそもの我々(あえて言うならば差別をする側)が持つ、差別の前提となるような「偏見(あるいは知識?)」がそもそもないのだと思う。人間ができているから、アイヌを尊重している、というよりは、人間ができていないから、すべてを受け入れる、なのではないかと。多くの人が同様に持つ偏見や知識がなければ、まず差別など生まれない。

ともあれ豪華な実写化で、原作のファンだったらこんなにうれしい実写化もないよなあ、と思った。

 

  • 舞台「地獄楽-終の章」

2/16ソワレ、2/17ソワレ、2/18マチネ、2/18東京楽

年末から小南くんが殺陣の練習をしているという話を聞いてとてもたのしみにしていた。本人の配信で、じごステたのしみ🎵と送ったコメントをたまたま拾ってくれて、「がんばります🎵」と返してくれたのもうれしくて、早く見たいなー!になっていた。

舞台プレパレイション

舞台プレパレイション

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始まります 舞台プレパレイション

私の最高を魅せたい

始まります 舞台プレパレイション

彼女の最高を魅せたい

1番は演者側、2番は裏方側で歌われるこの歌のワクワク感がぴったりで、この期間よく聞いていた。特に2番の「思う存分暴れてね、私たち信じていいよ」は小南くんに向けた気持ちだ。

なにより、こんなにワクワクできたのがたのしくて、うれしかった。

原作もしっかり読んだ。おもしろかったなー、シリアスとギャグの塩梅が絶妙で、どこか藤本タツキ先生を彷彿とさせるなー、と思っていたら、アシスタントをされていたらしく納得した。読んでいるだけでも感じたセリフの美しさが、人間の声として聞くと際立っていてよかった。特に画眉丸の「出会った頃からもっとこう、素直になればよかったと」は綺麗な7575節に、BGMや演出が合わさって、ずっと頭の中に残っている。

私はエヴァンゲリオンで育ったオタクなので、似たようなものを感じた。てゆーか、かなりエヴァだよね?すべてを犠牲にしても、愛する人を蘇らせたいという気持ち、あまりにわかるので、私は蓮がだいすき。終盤、りおなちゃん演じる蓮が、徐福に駆け寄るシーンがほんとうにだいすきだった。一瞬、表情が恋する少女に戻るところが、ほんとうに。

人間が、神に対して武器とするものが「弱さ」であるところもとてもすきで、最後画眉丸が、蓮を殺さないところも、私はだいすきで、よくわかると思っていたし、常に柔軟でありたいと思っている私は付知くんの考えにかなり近い。そのため、正直に言うと小南くんの演じる殊現については、あまりよくわからないな、と思ったまま読了した。

舞台の美しさはお見事だった。初観劇の16日は、展開の速さと、殊現の出番の少なさ(これは私が過度に期待していたというのが大きい)に、ややついていけず、うーーーん、となっていたが。あの神仙郷の薄気味悪い美しさが、すばらしく再現されているなと思った。前方センブロに入った時は、どうしても通路で行われるシーンが見づらくてちょっとうーーーん、ではあったが、通路最前で見られたときはとてもよかった。画眉丸の殺陣は思っていたよりも間近で見るとさらに速く、滴る汗からつばさくんの熱量を感じた。

小南くんが舞台上にいないときの虚無感を感じたとはいえ、どのキャラも魅力的で、目が足りない舞台だった。特に、亜左兄弟がだいすきなので、三つ編みのシーンから、再会のシーンは胸が熱くなった。さなひろきさん、ほんとうにかわいい顔をしてらっしゃいますね、、、腰を低くした構えと、体躯に合わない大剣を振るう姿が最高。オタクはみんなすきじゃんか、、、になった。どこでも貪欲に、しなやかに軽やかに、強く生きていく人間がすきだ。16日アフトで、るいくんが「最後の弔兵衛が壺を投げるシーンで、回転がかかっているため取りづらい」と言っていたのにはまあまあウケた。

杠ちゃんもかわいくって、終始めろめろだった。むちむちでおっぱいが、すごい(これ、セーフですか?)。

原作から付知くんの考えにとても共感していたので、なのが演じる付知くんがぴったりで嬉しかった。厳鉄斎と「お前もなー!」と声を揃えるシーンや、「この知識は持ち帰らねば!世の医術がひっくり返る!」と興奮するシーン、目がランランと輝いていて、忘れられない。殊現に殺された際の「ずっと見てきた」のシーンが特にすきで、毎公演泣いた。通路でやるシーンも、厳鉄斎となにかもちゃもちゃ話していてかわいかった(持ちチケが下手かセンブロしかなかったので何を話しているかわからず残念)。唯一の癒しとも言えるアドリブシーンはほんとうにかわいくて、ずっと見ていたかった。カッケーカッケーカッケージャン🎵ハマり役だったなあ、、、

ハマり役といえば、がーくん演じる十禾だろう。ハイカから、なぜか今年すでに一番顔を見ている俳優だ。今回もドラマティカの帽子屋を思い出させる演技で、余裕のあるお調子者を演じさせたら右に出る俳優はいないのでは、、、と思った。お調子者なのに、あのドスの聞いた声にはそこ知れぬ怖さを感じるのですごい。ラストの階段から飛ぶシーンでは、毎度怪我をしないかひやひやしていたが、小南くんが「彼は芸歴長いから安心して」と言っていてオモロかった。

バトルシーンを読むのが苦手なので、原作ではあたり心に残っていなかったシジャVS画眉丸戦は、舞台で見たからこそのおもしろさがあった。シジャが画眉丸の動きと完璧にシンクロするところが、気持ち良い。「ではではでは?殺し合うしかないと!」「違う、お前が死ぬだけだ」のところすき。

小南くんはいつも役にまっすぐ向き合ってくれるところがすきだ。今回の殊現という役も、原作人気が高く、いわゆる「カリスマ」役で、期待も大きかったと思う。楽しみでワクワクしながら劇場に向かって、席について、君を待っていた。毎公演当たり前みたいにかっこいい殊現が、舞台の真ん中に現れて「我々にも上陸の命が下された!」ではじまるシーンがほんとうにだいすきだ。役に込められた期待や、小南くん自身に託された期待に、真っ向から応えてくれるところが、だいすきだなあと思った。ゲネプロ記事で「カリスマ性感じる一振りで、佐切も憧れる試一刀流二位の実力に説得力を持たせたのは、山田浅ェ衛門殊現を演じた新キャストの小南光司だ。」と書かれていて、胸がときめいた。そのとおりで。きっと普段の小南くんから遠い、つよつよ©️な殊現を演じるには、たくさんの努力があったんだろうな。それでも演じ切ってくれる君から、いつも元気や勇気がもらえます。

舞台でどうやって演じるのかな、と思っていた浅ェ衛門の剣は、なるほど、というかんじで見応えがあった。自分の中でのサンプル数が少ないので、なんとも言えないが、小南くんの殺陣は綺麗だと思う。指先まで、揃えて剣を握るところに、隅々まで行き渡る意識を感じた。基本どこの席でも顔が見たくって、私は双眼鏡を構えてしまうのだけれど、綺麗な全体の身のこなしと、表情などの細かい部分とどちらを見ていいのやら、で困ってしまった。

自身も言っていた、左手1本での殺陣について、初観劇では気付かないくらい自然で驚いた。小南くんが昔骨折したときの名残で、両利きなことは、配信で聞いて知っていた。私は、本業に、そうでないところでの経験が生きてくることがすきなので、今回の左手での殺陣もなんだかよいな〜、と思っていた(あまりにもニュアンス)。なんというか、本業に、本業を志す前からの人生が絡んでくるのがすきなんだ。すべてに意味があったと思えるから。宝物が、あのころ嫌がっていたトンチキソングを歌わされていた経験のおかげで、今でも難しい曲を難なく歌いこなせることとか。

話が逸れたが、ある公演の日、隣に座っていた原作ファンと思しき人が「殊現、右手でも左手で殺陣してなかった?!」と興奮気味に話していて、誇らしかった。ふふん、小南くんって器用なの。

セリフの話をすると、「付知くん、」と呼びかけるときの声が、あまりにやさしくて、小南くんだなあ、と思った。同時に、他のセリフとのギャップが怖くもあった。あとは「無頼者の貴様に何がわかる」の強い声とかもよかった。「処刑人の剣が、実践的でないと言ったな、罪人。」の「言ったなあ、」とか、「いいや、これは決意だ。」の「いいー、や、」とか、感情が昂ると溜めがちにセリフを言うのがすっごくすきだった。なんか、強キャラっぽくって!!!

私は殊現のことを、佐切と道を違えて、一人で死んだかわいそうな人、と思っていたのだけれど、舞台を通して、殊現は一人で死んだんじゃなくて、浅ェ衛門のみんながそばにいてくれたんだよな、と思えてよかった。また小南くんを通して、作品への理解が深まった気がしてうれしい。

 

▪️

じごステが始まる前、インスタの使い方にちょっともやもやしたところがあった。勝手に私は、「在宅よりも現場に行く方が偉い」という信念のもとでオタクをしているので、在宅に何も考えずにいいねをする小南くんにブチギレていたりした。いま冷静になれば、マジで愚かすぎる、、、んだけど、家にいる人間より、現場にいる人間に感謝をすべきじゃん?という感情は変わらない。

私は結果として、大阪公演には行っていないので、行けよ、という感じなんだけど、東京楽で小南くんが私の感想を見てくれたのはうれしかった。インスタでイライラさせられて、インスタで機嫌がなおっているの、ほんとうに令和のオタクというかんじである。平成のスタダオタクだったくせに、しっかりしろよほんとうに。そんな2月。

2024/1

大親Twitterの改悪がすすむ。

思えば小学生の頃から日記を書き、中学生でTwitterに出会い、時折つなびやtumblerも挟みつつ、全てのことを記録して生きてきた。

アナログで書くのも、それにはそれの良さがあるのだけれど、ふとした時の感情の昂りを、リアルに残すことができるのはやはりTwitterであったのに。まあ改悪だ。

最近、新しい演者にハマり、以前自分のことよりも大切だった宝物のことをよく思い出す。その日々が、あまりに濃厚で、あまりにたくさんのものを与えてくれていたから、というのも、彼との思い出をよく覚えている理由の1つではあるが、ムカついたことも泣いたことも、嬉しかったことも楽しかったことも、すべてTwitterに残していたからだなー、なんて気づいた。

365日すべての日に、感情がある。

何も捨てたくないので、はてブを信用してみようと思う。

ということで毎月の記録を残していく。

(まあ私は自分の書く文章が、世界一すきですし)

  • 雑感

1月1日。社会人最初の3年間を過ごした北陸で大きな地震があった。毎年恒例となっている友人との食事会の最中の出来事で、パニックになったことを覚えている。私があの富山に、これほどまでの大きな感情を持っていることは、さすがの友人も気づいておらず、(自分ですら驚いた)焼き上がった餃子の前で、感情を押し殺した。

帰り道の電車でひとりひどく泣いた。思うにあの北陸は不遇の地だ。365日中350日が曇っていて、交通の弁も悪い。富山は何が起こっても、きっと東京にはなれない。そんなあの地でも、毎日たのしく、あたたかく過ごすあの人たちが、ほんとうにすきだった。

知り合いの職員から、年末年始のあいさつLINEが届いていたので、とりあえず返信をした。まだ幼い息子さんが、不安で様子がおかしい、と痛々しい返信が来た。自分のメンタルも限界だったため、何を返していいのかわからず、スマホを置いた。

年末年始の休暇で、実家に帰っていたので、母に不用意な発言をされたことも痛かった。いや、母はやさしく純粋な人なので、ただ、数ヶ月前まで娘があの土地で働いていた、つまりは今はもうあの土地にいないことに、安心しただけなのだから、責めるつもりは毛頭ない。そんな中、私のいちばんの理解者であると認識している祖父が「すぐに復興する、自衛隊ががんばるよ」とだけ言って、その後一切触れなかったことに心から感謝した。口下手で防大卒で元陸自幹部であることを今でも誇りとしている祖父が言う、私への精一杯の励ましだったのだと思う。

あの北陸の寒い夜を、震えて過ごすことが、一刻もはやくなくなりますように。うつくしくあたたかい北陸の、復興を心から祈ります。

 

  • 少年社中25周年記念ファイナル 第42回公演「テンペスト

1/15ソワレ

評判がよかったので1週間前に思い立ってチケットを取った。二次元の推しのイベントで主題となっていたテンペストだったし、戦国鍋から知っている拡樹くんが出るので見たくて。

前日に人生初のぎっくり腰となり、観劇を断念。

健康第一だなと気を引き締めた。

 

  • OTOKOMAE フェス

1/16

なぜか友人Iと互いの推したちが集結するとのことで参戦。午前中労働して、午後休を取って合流。コルセットをはめつつ、会場前の明治神宮を参拝するなどした。いろんな友人がいるが、Iとは散歩をしながら話をするのがなにより楽しい。

私のかるーい推しであるワンエンオンリーはまあ、、、というかんじだった。私がフェスに出るなら、もっと盛り上がる曲で固めるかなあと思う。せっかく踊れる曲も、かわいい曲もあるのに、なんだかもったいない感じではあった。というかそもそもなんであのネルケのフェスに出たんだろうね、、、?

高野洸さんを見たり(かなりよくってハマらないように必死だった)、Iの最推し佐藤流司さんを見て「好きそ〜、、、」となるなど、たのしいフェスだった。

個人的MVPはボイメン兄さんたち。私はかつて名古屋でスタダオタクをしており、夏の久屋広場やオアシスに通った人間なので、ボイメン兄さんたちは正直顔見知り。仲の良い友人SとMはボイメンガチ勢だったので、連れられてよくボイメン単体の現場にも足を運んだし、ほぼ全ての曲でコールができる。勝くんやゆーちゃむが抜けたあたりから、だんだんよくわからなくなっていて(ちょうどその頃私の宝物もスタダのグループを脱退し、SとMも祭nineに降りた)正直「ボイメンは終わり」と思っていたのだけれど、BMCAが流れた瞬間に懐かしすぎてすこし泣いてしまった。

私にとって、ボイメン兄さんたちは青春の象徴なので。変わらないものがここにあった。いつだって、どんなにアウェイだって彼らはガムシャラで、笑わせてくれる。Sが推していたつーじーが、いつかの勝くんのように引っ張っていて、進化を感じた。

新曲ブーカブーカ→誰もがメロディを知っているBMCA→再度録画OKのブーカブーカ、というセトリもお見事で、東海のショッピングモールを駆け巡っていた彼らの場数が、経験が、すべてに現れていた。おなじく名古屋から東京に出てきた人間として、なんだか励まされて、もう少し東京でがんばろうと思えた。不本意ながら新年1発目の現場となったが、新年1発目にぴったりの現場だった。

 

  • KOJI KOMINAMI 29th BIRTHDAY EVENT

1/20

何を隠そう新しい推しである。小南光司くんのバーイベ、軽い気持ちで見に行ったギアミュでめろめろになり、気づいたらFCに入り、チケットを抑えていた。宝物を推していたときも、彼の歌やダンスがだいすきだったので、トークイベントなどには足を運んでいなかった。そのため、楽しめるか正直不安ではあった。

結論としては思っていたより楽しかった。トークや企画はまあ、、、というかんじではあったが、彼がやりたがったという一人芝居は見応えがあった。各部変わるゲストによって、空気感やストーリーさえも変わってしまうのは純粋にエンタメとしておもしろいし、何よりもやはり「俳優」である彼が、その本業である「芝居」を自身だけが主役であるバーイベでも見せようという気概はすきだなあと感じた。

よくわからないまま10連回したくじで、ミーグリを引き当て、はじめてお話ができたのも良かった。はじめて宝物と話した時に言ったことと同じことを言ってみて、返しを見るという最低な遊びをしてしまいましたが、、、

小南くんはどうも自分に自信がなくて、私がめろめろになったルルも、「自分とは違う、離れた、つよつよなキャラ」と言っていた。確かにこの数ヶ月見ていてわかるように、小南くんはつよつよ©️からは遠い。けれど、だからこそ、そんな小南くんが、カリスマに溢れたつよつよ©️なキャラを演じ切ってくれるたびに、裏に隠れたたくさんの努力や気持ちが伝わってきてうれしい。うまく伝えられなかったけれど、私は応援しています。

3部通しで入ったので、チェキも撮れた。お触り厳禁、「お話会じゃありませーん」と会話も許されない界隈で育ったオタクなので、距離感にはかなりびびった。私は背の高い方の人間のため、宝物とツーショを撮る時にはいつも私の方が背が高くなってしまうことを心配していたが、そんな心配をすることなく隣に並ぶことができたのもうれしかった。私は自分の長身がかなりすきなので。

あと、顔面のお直しを始めてからはじめて撮った有料写真だったので(言い方)、以前宝物と撮った頃よりもかわいく写っていてうれしかった。これからもどんどん改善していっちゃおっと。 

私のポーズ指定に「いいよ、ハートね」と優しい声が左上から聞こえてくるのには、さすがにめろめろになった。

ロマンティッククルージン

ロマンティッククルージン

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Spica  いっしょにおどろう

Altair きみをみつけたから

ずっとこのまま

同担のみが集まる厳しい会場でイヤホンからずっと流していた曲。こんなハッピーでたのしい日々にこれからもしていきたい。

 

  • 「HIGH CARD the STAGE -CRACK A HAND-」

1/21ソワレ、1/29千秋楽

おなじくギアミュで気になったあかざーさんが歌うということでこれまた軽率にチケットを抑えた。けど、、、うん、、、

21日ソワレ。何に不満があるわけではなくて、キャストはみんな愛らしくて、楽しいと思ったんだけど、どうもしっくりこなかった。

おそらく理由のひとつは客降り。チケット売れなかったんだろうね、どんどん特典が足されていくうちのひとつで、客降りしてカードを配る回だった。これがまあ、嫌。元々宝物を推していた頃は、強めの同担拒否ではあったけど、別に今はそんなことはないから(というかこの舞台に「推し」はいない)、きっと舞台の世界観を壊すから嫌なんだと思う。世界観の中に存在しない、観客の姿が目に入ってくるのが嫌だし、たまに世界観にそぐわない振る舞いをするキャストがいるのも嫌。

もう一つの理由が、ガラガラの客席。2.5の舞台をあまり見たことがないので、おそらくどの舞台もこんなものなのかもしれないけれど、全然埋まっていないのってやっぱりかなしい。それと同時に、なんだか自分が「客観的に見ておもしろくないもの」を見て喜んでいる気持ちになって、みじめになる。(決してハイカステが「私の主観的におもしろくないもの」だったという訳ではない)オタクに感じるみじめさをひしひしと伝えてくるようで、すごく嫌な気持ちになった。あかざーくんのよく通る声も、ガラガラの客席じゃむなしいだけだ。

そしてこれがいちばんの理由なんだけど、シンプルに原作のストーリーが私好みではないんだろうな。私は、友人が「助けたい妹の命と引き換えに自分は死ぬ」と言ったら、止められない人間なので。友人のその選択を尊重してしまうので。まあクリスが本当は誰かに止めてほしかったっていう解釈もあるかもだけど、だとしたら私は、そんな大切な決断を誰かに託すな、と思ってしまうし、結局どうしてもそのストーリーの根幹に共感できなかった。

とはいえ満席の劇場で見た千秋楽は普通に楽しめた。(本当は21ソワレの後味が苦過ぎて行きたくてやや遅刻した)やっぱりあかざーさんはくるくる変わる表情が本当に魅力的で、見ているのがたのしい人。主人公が似合うなあと思った。あとがーくんのアドリブ大好き。ドラマティカact3の帽子屋がハマり役すぎて感心したけれど、どこでも楽しそうにお芝居するね。そしてばしこのレオちゃまがあまりにかわいくて、、、ああ、、、

 

  • 舞台「ある閉ざされた雪の山荘で」

1/22ソワレ、1/23ソワレ、1/27マチネ、1/28千秋楽

ほんとうにほんとうに大切な作品になった。小南くんをギアミュで見つけて、はじめての役が雨宮でほんとうによかった。

とにかく雨宮がめろめろすぎる。出てきた瞬間からめろめろすぎた。昭和の好青年ルックがあまりに似合う。ゆりえと付き合っていながら、それを隠して、ゆりえに真っ向からアタックする田所を余裕そうに嗜める雨宮にもうめろめろ。あまりに良すぎる。お風呂に入る前に下手のベンチに3人で座っておしゃべりするシーンがすきすぎて、にやにやしすぎて口角が痛かった。

本格的に雨宮がめろすぎて、「これは作品を楽しめないかも、、、」と途中かなり心配した。エンタメ作品を演者ありきで見ることって普通に失礼だしもったいないと思うタイプなので、あー、推し方失敗したかもな、と凹んだりもした。

けれどすべて杞憂だった。なぜなら雨宮のことがきらいで仕方なくなったから。雅美の好意に気づいていながら、悪気なくあーいうことができる人間なんだ。いるなー、こういうモテ男。ともあれ私は雨宮、ゆりえ、温子のしたことは、「殺人」とおなじだし、謝って許されることでは決してないと思う。(だって確かに舞台上の雅美を殺しているんだし。)下手したらルルや、小南くんの代表作であるさくまれーなんかより、物腰柔らかくて優等生である小南くんに近い役なのに、なんだかとても不思議な感覚だった。しばらくもやもや、イライラしたまま通った。

そんな中で、本多がだいすきだった。「なんだってしてやる」なんて優しい言葉なんだろう。張り詰めた殺人シーンをやりこなした本多が、雅美の前でビデオの話をするシーンだけ、妙にぎこちないのにとても愛を感じた。嘘をついていた、とバレれば、雅美を傷つけることをわかっていながら、それでも「芝居」でやり切ろうとした彼は、雅美のことと同じくらい、きっと「芝居」を愛していて、「芝居」の力を信用しているんだろうなと思った。

最後の本多と雅美の手を取り合うシーンでは、毎公演嗚咽が漏れるほど泣いた。公演によって本多から握っていたり、雅美から握っていたりしたのがほんとうによかった。2日目ソワレで、遠慮がちに触れた本多の手を、固く握った雅美に大泣きした。

雨宮がしっくり来始めたのは、少し日を置いた観劇となった6日目のことだった。なんだかこの日の雨宮はとても良かった。自分のしでかしたことのおろかさと残酷さに気づいて、心から詫びていることが伝わってきて、うまく言えないけれどなんだかすごく良かった。しっくり来なかった雨宮という役を、小南くんの力で納得させられたいい経験だった。雅美の実家に行ったことを責められた雨宮の「じゃあ放っておけというのか?」、やさしく静かに怒っているかんじが、小南くんのやさしさとリンクしてすごくすき。

そしてやっぱり千秋楽はよかった。最後の謎解きシーンで、鼻水を垂らしている小南くんに驚いた。私の知っている小南くんはすかしたモデル上がりの俳優なので(←あえての失礼です)、すぐに拭くと思って見ていたのだけれど、微動だにせずに詫び続ける雨宮がよかった。

小南くんに言われた通り、原作は途中(千秋楽前)に一気読みした。原作でも雨宮は容姿の端麗さに触れられており、ハマり役だったなあと嬉しくなった。

だけど、そもそものストーリーが、俳優には思うところがあるのではなかろうか。「舞台に上がるにはそれだけじゃだめってことだよ」「君が演じたのがマクベスだったら」という台詞の残酷さを、小南くんはどう考えるかな。小南くんは確かにルルで、さくまれーだけど、スザクじゃないし、スバルでもない。それはきっと一般的には恵まれたと言われるスタイルや、綺麗な顔から生まれる雰囲気から、確かに起因するものだろう。皮肉にも先日見たハイカステでも、あかざーの「主役力」について触れてしまった。

やりたい役と、もらえる役、そのギャップについて、小南くんにも聞いてみたいけれど、きっとまだ傷つけるだろうな。そんなことを考えながらただただ雨宮にめろめろになることもできず、毎公演大泣きしていた。はじめて俳優のオタクをしていく中で、最初に見られてほんとうに良かった。

Fly Me to the Star

Fly Me to the Star

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私ずっとあなたを見てた

孤独を置いてきたみたい

今宵月も 笑いかける こっちを向いて

気持ち伝えること できなくて

いろんな人生を浮かべ

演じてみるの あなたの気を 惹きたいから

たまに不安になる だって

あなたがいなくなりそうで

輝く目に 私以外 映さないで

公演期間ずっと聞いていた、本多、雅美、雨宮の曲。

 

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じごステの稽古もある中で、バーイベから駆け抜けた1週間、毎日楽しくてとても思い出になった!